踏切が鳴らない

とんでもないタイトルを付けたが、「無警報」という事故ではなく列車が走っていないわけだ。

 昨年の6月30日から7月1日にかけての大雨によって不通となっている美祢線全区間と山陰本線長門市~小串間は未だに復旧見込みが立っていない。

現在、その両方の不通区間が跨る踏切が長門市駅の西側にある。一つは駅構内の「城山踏切」、もう一つは長門市・黄波戸間(又は長門市・板持間)の「正明市下踏切」。

今現在で8か月間ほど列車による警報音を発していない。

城山踏切

城山踏切より

正明市下踏切

正明市下踏切
街の中から踏切の警報音が消えても違和感がないのかもしれないが列車が走っている音もなくなっている。「鉄道の音」が無くなるのは寂しい。

長門市は間違いなく鉄道で栄えてきた街だと思っているが今の時代はその気配すら無くなってきている。

車を運転していて踏切にさしかかるときの一旦停止がちょっと虚しく感じる。逆に「止まっているので鳴ってほしい」と思うことさえある。

余談だが踏切保安装置というのは電気で成り立っている。元は電力会社からの売電による電力なのだが使用廃止しない限り電気料金が発生する。列車が通らなくてもお金はかかる。メンテナンスにも経費がかかる。代行バス会社にも支払わなくてはならない。赤字が増える一方だ。本当にどうすればよいのだろう?


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