通学路の風景
三隅の中心地には明倫小学校と三隅中学校がある。
豊原や野波瀬から通学する児童や生徒はこの道を通る。
自分が通っていたのは半世紀以上前だが、面影はあるが当時とは微妙に記憶の風景が違っている。変わらないのは正面の権現山と左奥の扇山で、当たり前だがずっと一緒だ。
山陰本線の踏切を渡って左を振り向くと久原山が見える。家並みは変わったと思うが記憶は蘇ってくる。鉄橋を走っているのが「まつかぜ」だったり「さんべ」や「あきよし」だったら、と思いを寄せ、視線を戻すと三隅中学校はすぐ目の前だ。
区画整備や圃場整備で田園風景も50年前とは変わっているであろうが背景の山々のおかげで懐かしさは感じられる。
逆方向の三隅の上地区から通った方々はどんな風景が記憶に残っているのか想像してみる。通学時の風景は一人ひとり違っていて同じ道を同じ時代に歩いていたはずの同級生も違った記憶を持っている。
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