ボロボロの写真から

 旧三隅町役場の広報資料写真に紛れ込んだ一枚の写真をスキャンさせていただいたもの。

古いアルバムから剥がした写真のようでボロボロの状態。場所は三隅八幡宮下の広場と思われる。

「勝手な推測と勝手な思い」を残しておこう。
時代は昭和30年代初頭と思われる。右側に写った上半身裸の子供が自転車のリムを持っている。輪転がしという遊びが流行っていた時代で、棒でリムを転がすだけの遊びだが運動会の競技にも採用されていたスポーツに近い要素を持った単純な遊びだ。それにしても周囲の様子を見ても夏とは思えないが逞しい少年だ。

境内下にすべり台、ブランコ、鉄棒が写っている。市や生島の子供たちの遊び場であったのかもしれない。奥にあった馬場までは確認が出来ない。

ここ三隅八幡宮下には明治の時代には市小学校(豊原小学校と共に明倫小学校の前身)が在った場所(校舎は境内池の南側)で、体操という学科もあったようで写真の場所はグラウンドの役目をはたしていたのかもしれない。

遊具が出来たばかりで広報担当が写真を撮影に来たシーンかもしれない。

[追記]
明治十七年(1884年)九月三十日に三隅市小学校豊原小学校が合併し「明倫小学校」と命名されて開校した。当時の明倫小学校の場所は現在の農業者トレーニングセンターの駐車場の辺り(旧三隅町公民館辺り)で、元々小山があったものを切り崩し埋め立てて建てられたと伝えられる。
(「三隅町の歴史と民俗」より)


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