三隅に市(いち)があるように三見にも市(いち)がある。
赤間関街道北道筋(北浦道筋も同様)を萩の「唐樋の札場」を出発して最初の宿駅が「三見市」となる。
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三見市の辻 |
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三見市の立札 |
ここは国鉄(今のJR)三見駅ではなく赤間関街道の
旧宿駅で馬が三頭常備されていたようだ。三見宿より三隅まで二里二十三丁(町?)と記されている。今の距離に換算すると約10.4Kmで、多分旧街道の道程で三隅八幡宮のある三隅市までの距離だと思われる。馬を使って行くと「本馬一疋 八拾四文」ということは今の円で換算すると2,100円程度だ。現在のJRで三見から長門三隅までは240円の運賃であるので8倍以上の値段となる。庶民には無理な値段だがこの先の床並から鎖板峠や七曲道を考慮するとしかたがない値段なのかもしれない。
(換算ミスだったらご容赦ください) |
三見市の町並み |
三見市の町の風情は三見漁港の辺りと雰囲気が全く異なる。今でも宿駅の風情が感じられる。
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途中のお地蔵様 |
三見市を過ぎて床並へと向かう途中には上のような可愛いお地蔵さまがいらっしゃる。清風翁もここで一休みされたか?
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三見橋 |
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床並の一里塚 |
床並の集落に入る手前には三見橋(通称めがね橋)が左手に現れる。大正時代に三見川に架かった橋であるから街道筋の風景としては比較的新しい。
床並を抜けるといよいよ鎖板峠が待ち受ける。がんばれ~~~。
[後記]
赤間関街道はこの後、旧三隅町そして旧長門市(正明市)へと続くわけだが萩市を出るとその形跡(気配)がほとんど感じられない。何とか街道沿いにその気配を残していきたいと思っているのだが個人ではただ歩くことしかできない。せめて萩往還道のような案内板でもあってウォーキングマップでも作ればロングトレイルコースとして成り立つように思う。歴史街道は残していきたい。
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