いこいの森の夫婦岩のこと

 いこいの森の最高峰「夫婦岩」には俗にいう夫婦岩らしき岩はない。

なぜこの最高点(211.22m)を夫婦岩と呼ぶのか?


三等三角点(三角点名:夫婦岩)が埋設されたこの地から南側を臨むと天井山系の山々が連亘する。そしてその手前には正楽寺集落の背となる足河内山(398.9m)が聳える。その北側には通称城山と呼ばれる221mの山がある。さらにその北側は中村権現山へと続く。


地理院地形図より
下の写真はいこいの森の一部である「香りの森」から南側に向いた風景。
そして古地図で見つかる「女夫岩山」。

下記は「三隅町の歴史と民俗」より抜粋
女夫岩: 城山の北側に、格好のよい岩が二つ並んでいる。そのさまあたかも夫婦の如くで、人々はいつからか「女夫岩」といいはじめていた。

下記は「豊原のあゆみ」より抜粋
二条窪の東側に通称城山という標高二二二米の山がある。山頂は新宮山ほど広くはないが、二段の平地になっている。(中略)山頂より東に下れば中村に出る位置に在って、山頂に立てば、三隅、青海島が一眺できる。

はっきりとした場所は断定できないが城山の北側の「女夫岩」が現在のいこいの森の最高点から南側に見えたのでそこを「女夫岩が見える場所」として「夫婦岩」という地名になったということらしい。(読んだ文献?は忘れてしまった。思い出したら修正することにする。)

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