自分の中で昭和39年の東京オリンピックは、当然白黒のテレビでしか知らないのだが、なんといっても強烈に覚えているのが陸上男子100mの ボブ・ヘイズ 選手だ。アメリカ代表のこの選手は白黒テレビで見ても筋肉(筋骨)隆々が解かって、予選、決勝とワクワクして見た。(ひょっとしてニュースの録画で見たのかも?) 当時我が家に住み込みで働いていたにーちゃんが、後になってボブ・ヘイズの解説をしてくれたことが余計に記憶に残っている原因なのだが、しきりに「黒い弾丸!」と言っていたのを思い出す。そして「絶対にこいつが金メダルじゃー」と喚いていたことも懐かしく思える。 ゴール・シーン どこかで見つけたヘイズ選手のゴールの場面だが、タイムを測定する方々の整列がちょっと可笑しい。とっても日本らしくって素晴らしい。 この時から黒人選手は足が速い(本当は「走るのが速い」)という先入観を持ち始めた。今も満更違っていないように思う。 あと、東京オリンピックで特に記憶に残っているのが チャスラフスカ さんだ。チェコスロバキアという国の名前を知ったのもプラハという街の名前を知ったのもこの時だったように思う。 当時の世界情勢も分からずにテレビで見ていた東京オリンピックは「世界は広い!」の一言で、テレビの海外ドラマ程度しか知らない外国の人はみな恰好が良かった。 「名犬ラッシー」や「奥様は魔女」などでしか知らない人々が自分の中では「外人さん」であった。その観念を破壊したのも「東京オリンピック」だったように思う。