飯井を眺める

 国鉄が打ち出した「DISCOVER JAPAN」のキャッチコピーから50年以上が経って当時のことを思い出しながら飯井という地域を眺めてみる。




この飯井という地域は西畑山から繰り出される水無浴の水域に沿って萩市と長門市(当時は三隅町)に分断されている希少な集落だ。石州瓦の多い一見まとまった集落に見えるが飯井駅への上り口辺りにて東西で住所が全く変わってしまう。

冒頭で述べた「DISCOVER JAPAN」は1970年に国鉄が打ち出したキャンペーンで日本を再発見しよう、ということで噛み砕いて言うと電車や汽車に乗って田舎へ行ってみませんか?というようなことだが、とっても田舎であるわが町の若者たちはさらなる田舎や知らない町を求めて遠くは北海道や南九州まで足を延ばした。その後もキャンペーンは進化?して「いい日旅立ち」や「エキゾチックジャパン」、分割民営化されてからは「DISCOVER WEST」へと変わっていった。テレビや雑誌の中では賑わったが、わが町の鉄道の利用者はいっそうヒッソリとしていった。

灯台下暗しではないがわが町にこんな素敵な風景があるのだが当時の北海道の人々はわが町に来てくれたのだろうか?とつまらないことを思いながら撮影した写真なのだ。


コメント

このブログの人気の投稿

住友セメントのベルトコンベア

山口ニュージーランド村の記憶

山口福祉専門学校の桜