三隅の権現山のこと

「権現山」という山は日本全国に数々あるがここで云う権現山は三隅と秋芳にまたがる権現山のこと。

先日、兎渡谷の厳島社と権現社のことに触れたが、その気配を感じようとして権現山に登ってみた。

その前に権現山(560.4m)をさらに上から見下ろすために桂木山山頂(701.6m)からの風景を見てみる。

2018年12月31日撮影-1
 権現山山頂(高尾山山頂)から確かに日本海が見渡せたことも納得できる。

2018年12月31日撮影-2
 この地形を見ると兎渡谷辺り(又は宗頭辺り)まで海が入り込んでいたとしてもおかしくない。今の三隅川はもともと海の入り江だったのだろう。
もう少し拡大してみる。
2018年12月31日撮影-3

2018年12月31日撮影-4


権現山の山頂の様子。
2019年09月08日撮影-1
ここで神楽舞を奉納していたのか、権現社があったのかを想像してしばらく眺めてみたが確かに四方八方に頂上を囲むように窪みがあり、何かが囲まれていた形跡は見られた。
500年以上も前の谷口村(現、兎渡谷地区)の人々が山頂で神楽を舞っていたことを想像しながら三角点を旋回してみた。

2019年09月08日撮影-2
周囲の雑木が無ければさぞかし日本海が見えたことであろう。


下山途中の大水峠のお地蔵さんに挨拶をして権現山を去った。
2019年09月08日撮影-3
三隅の下界から見る権現山はどっしりとしたなだらかな山に見えるがいざ登ってみると急坂が結構あり、左右には深い谷がいくつもあることがわかる。

特に兎渡谷側はルートがはっきりしないようで、当時(室町時代)の人々は谷スジを登り最後の急坂を直進したのか廻りこんで登ったのかよくわからない。いつかは究明したいものだ。

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