これまでに何度か書いてきた長門三隅駅の開業時のことを改めて書き残す。
大正13年の11月3日に美祢線の正明市駅(現・長門市駅)からの延伸で終着駅として開業した。当時三隅はまだ「大津郡三隅村」であった。
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開業前の駅の様子と思われる写真 |
以前に書き込んだ、開業時に三隅村から発刊された「三隅志要」という非売品の小冊子がある。その中の広告?に残された「祝開通」という見出しがあるページを抜きだしてみた。
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祝開通-1 |
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祝開通-2 |
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祝開通-3 |
これらの中で「三隅養蠶組合」に少し驚いた。時代として養蚕業があっても不思議はないが三隅と養蚕が結びつくイメージができなかった。
当時の「村」に「駅」が出来ることの意義を想像すると並々ならぬ出来事であったと推測する。
豊原という場所に出来たため、旅館や割烹が駅を中心に集客を考え、様々な宣伝広告を出したと思われる。駅へ向う道路の整備も始まっただろうし、これから萩方面へ延伸される鉄道建設のため大勢の関係者や労働者がやってきたに違いない。
当時の様子を知っている年代の方々がほとんどいらっしゃらないことが残念で、僅かな資料から想像することしかできない。
これらを貴重な資料としてここに残したいと思う。
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