今は山歩きをする人しか通らない旧峠の山道に、ひっそりと鎮座されているお地蔵様のこと。
今は新しい道やトンネル(隧道)が出来ているため、遠い過去に集落を行き来していた山道(ほぼ廃道)にひっそりとお地蔵様がいらっしゃる峠がいくつかある。
稚拙な画で表現すると下の2つのパターンがあるようだ。
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パターン1 |
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パターン2 |
下の写真はパターン2に近い大水峠(おおみずだお)の様子。
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栢木側から |
山中の峠にはお地蔵様がいらっしゃる。
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大水峠のお地蔵様 |
秋芳側は何とか山道が残っているが三隅側は下の写真のようにひどい廃道でまともに歩ける状態ではない。
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大水峠の廃道1 |
何処に道が在ったのかわからないほど荒れた状態で何度か迷ってしまった。
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大水峠の廃道2 |
ここから下は画で示したパターン1に近い2ヶ所のお地蔵様。
まずは荒ヶ垰のお地蔵様。
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荒ヶ垰のお地蔵様 |
そして鍋提峠の様子。
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現在の鍋提峠から見上げる |
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鍋提峠のお地蔵様 |
荒ヶ垰も鍋提峠も共に新しい道(林道)が峠の標高を下げるために旧道より何メートルか下がった位置に造られている。そうするとお地蔵様は山の上に取り残されてしまう。そして旧山道は何時しか廃道となってしまう。
これらのように古人が行き来していた峠がまだまだありそうだが、過去の気配を感じてその両側の集落の歴史に寄り添う山歩きも楽しいものだ。
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