天井山系のホザキザクラ

 本州では山口県が生息の北限となっている「ホザキザクラ」というサクラソウ科の貴重な植物がある。以前は三隅町にも生息していたとの記録もあるようだが現在は不明。昭和34年5月に秋吉台の山麓で地元高校生(生物部員)によってはじめて発見され、その翌年5月に同部員のNさんによって秋芳町八代の中辺や半田地区でも生育していることがわかったとの事。

2012年08月16日撮影
上の大滝から大谷山にかけての天井山系の稜線は9年前に秋芳町側から撮影したもの。山麓より水田につながるような地形の斜面に生育していたもので、地元の方に案内していただいてやっと撮影できた(めぐり会えた)。
ホザキザクラ-1

ホザキザクラ-2

実は全く山野草に興味の無かった自分でも「ホザキザクラ」という名前だけは憶えていた。サクラソウの仲間であるとか貴重種であることは知らずにいたが八代盆地のどこかに生育していることはパンフレットや観光案内の看板で以前よりずっと見ていた。どんな姿なのかも知らない個体にやっと会えたような感覚だったことを思い出した。

旧三隅町内でもまだどこかで生息しているかもしれないので来春には天井山系の麓や林道で捜索をしてみようと思っている。


コメント

このブログの人気の投稿

住友セメントのベルトコンベア

山口ニュージーランド村の記憶

山口福祉専門学校の桜