官有無番地という住所

 今のJR各社が日本国有鉄道であった頃、広島県の三次駅のすぐ傍に「官有無番地」という住所があることを知った。(この「三次市」という街は形態や雰囲気が「長門市」によく似ていて、唯一違っていることは三次には海が無いことだ。三次駅も長門市駅のように分岐駅で構内の構成もそっくりだった。)

なぜこの「官有無番地」という言葉が浮かんできたかと言うと、長門市駅の南側に国鉄時代に「長門機関区(現・運転支所)」があり、その周辺にあった国鉄官舎の様子を伺える風景を見たからなのだ。今は地番が付いていると思うがその昔、この辺りはひょっとして「官有無番地」ではなかったか?と勝手な考えが過った。

2020年12月01日撮影
記憶が間違っていなかったら、いかにも過去に国鉄官舎があった様子が伺える風景だ。

2020年12月01日撮影
この保線区の入り口辺りは国鉄時代のままだ。

この「官有無番地」という住所表記は例えば自衛隊の駐屯地や旧国鉄の駅の敷地、又は「網走番外地」?のような地番の無い地番外のことであろうと思うが長門市駅敷地内にも過去にはあったのかもしれない。

国鉄官舎に母方の伯父が住んでいたおかげでこの辺りの記憶が割と残っている。転車台や扇形庫があっただけに蒸気機関車が吐き出すばい煙がこびりついた木造宿舎(官舎)の黒い風景が思い出される。

自分にとっては様々な記憶が湧いてくる特別な場所かもしれない。


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