同時代を生きた二人の画家

 同時代を生きただけの何の接点もない二人の画家が取り上げられた「ちひろと香月泰男」展が2012年にちひろ美術館・東京で開催されていた。

ちひろ美術館・東京の資料より

2009年10月24日撮影
何の接点もないと書いたが、戦争という最悪の時代に生きた、という接点はある。そしてなぜか同じ年に亡くなっている。

この二人の画家の最大の共通点は「家族や身近なものを大切にする強く深い想い」であろう。

自分は偶々香月画伯と同郷に生まれ育ち、少しの間だが同じ空気を吸っただけだが、歳を重ねるごとにその強大で静かな想いは胸を突く勢いで入ってくる。身近な「もの」に目を向けて画家ならではの独特のタッチでカンバスに収めるというすごさは圧倒的だ!

2006年01月19日撮影

2019年08月04日撮影

[新しい年の初めに・・・]
香月泰男画伯の生きた年月を越えてしまった自分は、若いころの後悔ばかりが蘇ってくる。多分それが歳を重ねるということかもしれないが、後悔すら出来ない時代に生きた方々は歳と共に何を想うのであろうか。
もっと知りたい、もっと話したいと思ってはいても去って行かれてしまっている。偲ぶ、というのは寂しいことだ。

自学のために「ちひろと香月泰男」展の資料にあったプロフィールをここに残しておきたい。


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