扇山から三隅は明けて

三隅民謡「扇山から」を現代の風景で馴染ませる。

以前アップした歌詞をもう一度見てみる。



(一番) 扇山からの日の出とみすみ川のさざ波をイメージして
2016年11月02日撮影
さざ波のない静かな三隅川の早朝の風景を撮影したが、古人はこの風景を見て作詞したと思い込む。いと楽し。



(二番) 湯免温泉の中心地の風景から2枚
2006年10月12日撮影
 湯免温泉大衆浴場
2007年04月12日撮影
湯免観光ホテル正面ロータリー

「おいら杣人 奥山暮し」とは権現山であろうか、木こりを生業として山奥で暮らしているが、連れ合い(奥方?)は湯免で育った方なのか山までは来ない。
山で寂しい時は樫の丸太を抱いて寝ている、という風にとらえるとすごく味わい深い恋歌に聞こえる。


(三番) 「袖の湊」とは沢江の古い呼び名のことらしい。
2016年05月20日撮影
琴橋付近より白潟の湾に沈む夕日。
現在の沢江踏切のすぐ横に、小さな船着き場と浜が残っている。「杣の湊」とはたぶんそこのあたりだと思う。
カモメの鳴く声が想いを寄せる娘の唄に聞こえ、そこから開作地区の松風を浴びながら昔を想うと雨が降り出した、という情緒豊かな表現がされている。




(四番) 左幸島、右松島ということで室生の船着き場から1枚。
2005年05月08日撮影
野波瀬浦か、室生の船着場から、片手で櫓をこぎながら月夜に漁に出ていくと、波も穏やかで櫓のきしむ音が聞こえてくるような風景。「とんとろり~」


作詞: 白藤孝亮
作曲: 平川喜敬
補佐編曲: 船村 徹
唄: 霧島昇、花村菊江
レコード制作: コロムビアレコード会社

昭和33年に計画・作成されたものです。

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