仙崎漁港から眺望する三隅・秋芳の山々

 このブログで何度も登場する三隅と秋芳の境界を成す天井山系の山々。

この権現山から始まる天井山系の稜線は花尾山から大ヶ峠へと連亘する。その美しい稜線の約半分が仙崎から見渡せる。

2020年12月10日撮影

2020年12月10日撮影

この稜線の向こう側(秋芳)に桂木山、手前(三隅)に岳の山がいかにも尾根が続いているように見えているが別の山系だ。
本当に美しいこの稜線は三隅・秋芳アルプスと言いたい。海上アルプスの青海島が背に居座っているので満更でもない。

2020年12月10日撮影
後ろを振り向くと大泊山が聳え立つ。この向こう側は青海島の大日比だ。

[後記]

今年になってから大規模な風力発電事業に伴う「風車建設」が新聞等の記事で目立つようになってきた。計画自体はもっと前から在るのだろうがこの天井山系の尾根にも最大で20基が建設されそうな計画が地元紙で目に付いた。近辺では阿武町の白須山から伸びる稜線にも建設計画があり、もっと驚いたのが福岡・佐賀に跨る脊振山山系にも大規模風力発電計画があがっていることだ。日本山岳遺産にもなっている自然公園を無視してでも建設したいこの無謀?な計画は何が目的なのだろうか。

最初の2枚の写真を見て、この稜線に風車があることを想像すると残念でならない。一度失った景観は絶対に戻らないし、何年か後にもし事業者がいなくなってしまうと残った設備や施設はどうなるのか、とか負の遺産のことばかり考えてしまう。

地元(山の麓?)ばかりで説明会をされているようだが、ほんの少し離れた仙崎が真正面になるのだが騒音や低周波の影響が余計にあるのでは?と素人ながらに考えてしまう。

そして懸念することがこれらの山中に暮らす野生動物たちが居場所を失って里に下りてくるのでは、とも考えてしまう。防獣柵や地元猟友会に駆除の依頼をするなどの具体策が説明会で出たと書かれた記事があったが、追い出しておいて行き場を制限したり駆除するというのはあまりに人間の身勝手ではなかろうか、と思う。

イージスアショアに限らず、土地を知らない者や地元に居ない者が地元住民を不安にさせることだけでも罪なことではあるまいか?

(様々な意見があろうが、地元に暮らす民間人の拙なる思い!)

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