「エルヴィス・イン・ハワイ」の思い出

今調べてみると1973年(昭和48年)1月14日の日曜日の夕方のことだったようだ。

レコードジャケット(表)
まだ中学2年生でいがぐり坊主頭の自分は、その何日か前に同級生の二人と放課後に大盛り上がりの会話をしていた。

「知っちょるか?、プレスリーのライブが衛星生中継でテレビで見られるって知っちょるか?」

レコードジャケット(裏)

その何日か前からテレビでしきりに「エルヴィス・イン・ハワイ」が生中継で放送されることを知らせてくれていた。それも日本では今で言うゴールデンタイムの放送時間だ。

衛星生放送の仕組みはまったくわからんが、スゲーことがテレビで見れるようだ。ましてや「エルヴィス・プレスリー」のことはラジオでしか聴いたことがなく当時のFM雑誌(FMファン)でチラッと記事を見ただけの知識だ。
当時の自分はラジオの深夜放送にぞっこんで糸井五郎さんの紹介するポップスに嵌りきっていた時代だった。

放送されたのはKRY山口放送だったように思うがNHKだったのかもしれない。もしテレビ山口(TYS)だったら開局して3年目のことだ。
当時の三隅町のテレビのチャンネル状況はNHK総合、NHK教育、KRY山口放送(日本テレビ系列)、TYSテレビ山口(TBS系列)の4局だけで1970年(昭和45年)頃に出来たTYSはUHFコンバーターを取り付けて「21チャンネル」という中途半端なチャンネルを3チャンネルで変換して観ていた。
どうでも良いことばかり覚えていて肝心の放送局が分からない。

寒い季節になると時々こんなことを思い出す。

[後記]
この衛星生放送は、世界初の同時生中継で36か国に配信され15億人が視聴したと記録されている。
レコードの帯は「エルヴィス・イン・ハワイ」となっているが当時の雑誌には「アロハ・フロム・ハワイ」と書かれたものがある。
後から知ったことだがこれはホノルルで企画された慈善コンサートだったようで収益金の中から7万5000ドルを癌基金に寄付したと記録されている。

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