江良山のこと

国土地理院の地形図には名前が記入されていない山がかなりある。

長門市東深川に近松門左衛門の出生の地とされる「江良(えら)」とよばれる地区がある。長門市のベッドタウン化した住宅街が広がる山手のエリアで、さらに奥ばったエリアに真砂溜池というちょっと神秘的な溜池がある。その溜池を見下ろすように聳える山が地形図に記入の無い「江良山(319.5m)」だ。

地理院地形図より
その江良山に登ってみたくなり、前日から地形図とのにらめっこが始まった。というのも「奥の院」からの約150mの急坂をどこから攻め入るか?というにらめっこだ。



2020年03月08日撮影-1
真砂溜池から江良山を臨む。



2020年03月08日撮影-2
まずは「奥の院」を目指して浴を進んでいく。
とっても神秘的な道だ。


2020年03月08日撮影-3
 左の斜面が崩落して沢を塞いでおり、右からは倒木の連弾で道が塞がれている。奥の院までで難所(トレッキングシューズが泥まみれ)があるとは思いもしなかったが、右の斜面を迂回して進む。


2020年03月08日撮影-4

2020年03月08日撮影-5
 初めて見る「奥の院」。
左の大石が「観音石」であろうか?


2020年03月08日撮影-6
そういえば真砂溜池の入り口に真砂観音堂?があったがその観音堂の奥の院ということか?
此処から上がっていく「江良山」は「真砂山(眞砂山)」とも云うらしい。
さてここからの急斜面をどこから攻め入るか、しばらく右往左往して思案した。地形図と現地でにらめっこだ。

結局少し戻って分かりづらい尾根から攻め入ることにした。
・・・
予想通りけっこうな急坂で、カメラを片手に出来ないほどの気が抜けない斜面を上がって行った。そして最後はシダのヤブこぎが待っていた。
雨上がりだったので最悪だ!
2020年03月08日撮影-7
 ふと後ろを見ると樹々の隙間から青海島の高山が確認できた。
2020年03月08日撮影-8
 やっとの思いで着いた頂上手前の尾根。
2020年03月08日撮影-9
 そして雑木藪をかき分けて三角点に到着。
2020年03月08日撮影-10
 すぐ横には祠がある。
2020年03月08日撮影-11

2020年03月08日撮影-12
祠越しに観る鉄割山。
頂上からの見通しはこれだけだ。

そして下山。
滑りにくいルートを探しながら降りていくと案の定違った尾根を下っていた。(最初の地形図の茶色のルート)予想はしていたがよくあることだ。こうやって道に迷うのだろう。低山をなめてかかってはいけない!

何処かほかに登山ルートがあるのかもしれないが、道らしき道が無い山歩きは久々で、かなりてこずった。
とりあえず記録に残しておく。

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