「ワダミューズ堂」の思い出

「レコードを聴く」という言葉をほとんど聞かなくなったと思いきや、最近は「アナログ盤」という言い方も交じって静かなブームがあるようだ。
デジタル化されたCD録音に対して振動を重視したレコードを「アナログ盤」というのだろう。
考え方が古いせいか、「音」の原点は振動でありデジタル化(数値化)されたものより雑音(プチッ・プチッという傷などの接触音)交じりのレコード盤に未だに愛着を感じる。(CDが嫌いなわけではない。)

ところでそのレコードとの出会いなのだが父親が田端義夫(端やん・ばたやん)さんのファン?でそのレコードが当時としてはけっこうな枚数あったことに始まる。そしてその親父について行って初めて「レコード屋」さんに行ったのが「ワダミューズ堂」というお店で、「高木レコード店」とのはしご酒ならぬ「はしごレコード」なのだ。

2008年05月07日撮影

看板の拡大
 「レコード専門店」と書かれたこの看板は懐かしくちょっと大げさに言うと青春のシンボルの1つ!
そこで初めて買ってもらったLPレコードが「フォースター・コーラス・アルバム」だ。はしごの高木レコード店では「トッカータとフーガ」を買ってもらい言葉通り大盤振る舞いだ。
(EPレコードは小学生の時からおねだりしていた。特にクラシックが好きだったわけではなくポップスやロックはもちろんGSも好きだった。)
たしか中学1年生の時だったと記憶している。
2枚のLPレコード
 高木レコード店は店名の入った楽譜付きの透明カバーに入れてくれていたがワダミューズ堂は無色透明のカバーに入れてくれていた。それがまたレコードジャケットのデザインがきれいに見えて好きだった。

「高木レコード店」のLP用透明カバー
ところでこの透明カバーに書かれた楽譜は何の曲だろうか?



2013年06月23日撮影
5年後に訪れた時はこのように変わっていた。看板が外されたことにビックリしてぐるりと周ってみると中華料理屋さんになっていた。
(この中華料理屋さんのこともいつか書こうと思っている。)

[後記]
EPレコード(EP盤:45回転)とかLPレコード(LP盤:33回転)、過去には78回転のSP盤というレコード盤の種類があったがその他にもレコードプレーヤーで聴けるソノシート、さらにはウィスパーカードという歌手やタレントのおしゃべりまで吹き込まれたレコードまがいの製品があった。ほぼ昭和の遺産になってしまったが近いうちにこれも記録としてここに残そうと思っている。


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