FMラジオのこと

私たちの年代にとってFMラジオというと「雑音なしで音楽が聴ける」、又は「ステレオ音源が聴ける」素晴らしい音源のイメージが強い。

初めてラジオを手に取って聴いたのは小学5年生の時だと記憶している。じいちゃんからもらった(勝手に私物化した)パナソニック製のAM波と短波がついていたラジオだった。くるくる回すチューニング形式でこの片田舎でまともに聴ける電波がほとんどない時代に、日本語が聞こえてくる周波数を見つけることが大変だった。

そして中学生になった頃にラジカセを親に買ってもらいFM音源の音楽をかじりついて聴いたのがFM-NHKだった。(当時FM-NHKしかFMがなかった)昭和45年(1970年)の頃だ。

1980年購入のラジカセ-1
 アナログなチューニングメーターとダイヤルがカッコいい。変な表現だがラジオの理屈が良く見える。

1980年購入のラジカセ-2

1980年購入のラジカセの箱
上の画像は1980年12月に妻が購入したラジカセだが各種スイッチが本当にわかりやすいしデカい。

さて1970年から1980年のころの私のFM事情はというと・・・
FM雑誌(隔週で発売)でエアーチェックしてひたすらカセット・テープに録音していた。
というのも、当時のFMはしゃべりが必要最小限で(トーク番組は別)ひたすら曲をかけていた。
今のFMはなんだか喋りばかりの番組が多くて、その特性を生かさずにAM化しているように感じる。パーソナリティに依存するあまり、喋りが増えて来たのか?
「喋りはAM、音楽はFM」の時代は終わったようだ。

昨年だったか、FM-KRYも開局し長門市エリアで聴けるようになった。AM波とFM波のそれぞれの特徴が見えなくなってきた。

次回「FM雑誌のこと」へ続く・・・



(後書き-1)
「曲をかける」という表現だが正確には「レコードをかける」だと思う。「レコード盤にレコード針をかけて音楽を聴く」から来ていると思っている。この場合の「かける」にあてはまる漢字は何だろう?

(後書き-2)
エアーチェック:たぶん「オン・エアー・チェック」の略語で当時FM放送でしきりに言われていた言葉。放送予定の楽曲を音楽雑誌などであらかじめ調べて録音準備をしていた。カセット・テープが山積みで溜まっていったが小遣いが限られていたため、古い録音はしかたなくカセット・テープの上書き録音で消え去っていった。当時は予約録音は出来なかった。

(参考)
FM-NHKの山口FM局が開局したのが昭和39年(1964年)4月1日らしいが当時手元にFMが聴けるラジオ本体がなかったため実際にFMを聞いたのがたしか昭和44年頃からだ。昭和39年というと東京オリンピックの開催年で、田舎でもカラーテレビの普及が全盛期だった時代だ。

その後、JFN系列としてFM-山口が昭和60年(1985年)に開局した。しかしこの頃仕事の都合で県内に居なかったため開局当時のこと(番組内容や情勢)をあまり知らない。



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