昭和30年代後半から40年代前半に三隅町にあった医院を思い出して書いてみる。
自分が小学生の頃の医院の記憶は圧倒的に桑原医院だ。
桑原伊一郎先生に胸や背中を触診(打診?)された時の「トントン・・」という指が胸に響く音、奥さんが乳鉢をこすって風邪薬を調剤するときの擦る音と匂い、さらには白い粉薬が包んであったパラフィン紙?で出来た「薬包紙」がちょっと懐かしい。
(薬包紙は今でもあるようです。)
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薬包紙 |
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昭和40年代の桑原医院 |
医院の中ではとっても静かな時間が流れていたように思う。
正面玄関の「桑原医院」と縦に書かれた医院名が懐かしく、診察が終わって帰りに真正面にあった散髪屋さんのオジサンの笑顔も記憶に残っている。(場所が今の桑原医院と違います。)
下の写真は11年前の桑原医院だが、今と少し外観が違っている。
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2006年04月06日撮影 |
この上の写真だけで建物の外観が今と違っているところがわかる方はすごい記憶力と観察力の持ち主です。たいていの場合、体調が悪くて病院に行くわけだから外観を記憶している方はあまりいないのかもしれない。
下の写真は9年前の「三好医院」。
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2008年03月17日撮影 |
さらには・・・
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2014年01月13日撮影 |
散歩を兼ねて何年かぶりに玄関前に来て
三好節弥先生の顔を思い出した。思い出した笑顔がだんだんと
映画「スティング」のポール・ニューマンに変わってきた。
下は土手の香月医院。
明倫小学校の時の担任に連れられて訪れたことがあるが、何のために来たのか覚えていない。(ケガや病気ではない。)
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2006年10月09日撮影 |
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2017年03月24日撮影-1 |
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2017年03月24日撮影-2 |
この建物はいかにも昭和初期の医院で、今風に言うと「チョーカッコいー」のだ。ちょっと洋風で湖畔に建っているようなレトロな建造物の感じを醸し出している。木造の昔の駅のイメージもある。
ここで過去に三隅にあったその他の医院を記録しておく。
言わずと知れた「中原篷」さんの生家で開業の医院。
浅田小学校の斜め前あたりにあったらしい。
2017年、本日ついに建屋が解体されてしまった。
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