FM雑誌のこと

1966年(昭和41年)に共同通信社から創刊された「FM fan」という隔週で発売されていたFMラジオ放送の番組の雑誌がある。
(2001年に休刊となったらしいがラジオ情報誌の魁と思っている。)

昨日紹介した「エアーチェック」のために1975年頃から定期購入をしていたが、翌1976年から東京での一人暮らしをはじめ、一旦定期購読をやめた。(購読をやめたわけではなく、不定期で購入はしていた。)

このFM雑誌は、当初クラシックやジャズ系の記事が多く、綴じ込みの広告なんかは高級品ばかりでとっても格調高い雑誌のイメージがあった。(けっしてクラシックやジャズが格調高いのではない)
「FMレコパル(小学館発行)」という雑誌に比べてハイセンスなイメージが残っている。個人の勝手な感想であるので反論はしないでください。

今手元に残っている2冊のうち、1980年(昭和55年)9月1日発行の物を揚げてみる。

1980年09月01日発行-1
まずは表紙だが、クラシック系が強いといったものの1980年代からロック、テクノ、フュージョンといった音楽界の革命的な時代を反映してか、デビッド・ボウィー(昨年亡くなった)が表紙を飾っている。




1980年09月01日発行-2
 NHK-FMの平日パターンだが、

  • 7:15 朝のポップス
  • 8:00 朝の名曲
  • 9:00 音楽の部屋
  • 11:05 サウンド・オブ・ポップス 

というように午前中に名番組が揃っていて予約録音の出来ない時代にかなり悔しい思いをした。出勤した後の番組なのです。
夜の「クロスオーバー・イレブン」は偶に録音していた。


1980年09月01日発行-3
FM東京の平日パターンだが懐かしい名前や曲名がかなりある。

番組としては深夜零時からの「ジェットストリーム」の城達也さんの名前がJALのジャンボジェット機と共に思い出される。オープニングの「ミスター・ロンリー」(フランク・プゥルセルのカバー)に城達也さんのナレーションがかぶさり素敵な夜間飛行に連れ去られる。



1980年09月01日発行-4
インデックスのページを見てみると、この時代のFM局は「NHK-FM」、「FM東京」、「FM愛知」、「FM大阪」、「FM福岡」の5局しかないことが分かる。
山口県は福岡と玄界灘で挟まれているだけの地域や北九州に近い地域は「FM福岡」が鮮明に受信出来ていた。三隅町でも結構電波が届いていた。
東北や北海道の地域はこの当時FMは聴けなかったのだろうか?

(参考)
この2年後の1982年に世界で初めて音楽CDが発売された。(ロック・ポップスではビリージョエル「ニューヨーク52番街」、日本では大瀧詠一「ア・ロング・バケーション」)私の記憶では、日本が一番早く発売したって聞いたことがあるが不確かな情報です。
つまりここに掲げたものは、レコードしかない時代のものです。
当時のFM放送は、テープであらかじめ放送する曲を録音しておいてそのプログラムをFM雑誌などに流していたと聞いたことがある。



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