自動電話機の普及

旧三隅町における自動電話機への切り替えの話。

「自動電話機」とは交換手を要さないでダイヤル(又はプッシュボタン)で直接相手につながる電話機のこと。といっても若い世代はピンとこないと思うが、昭和41年の6月まで三隅においては交換手(女性だった記憶だ。)に相手の電話番号を口で伝えていたのだ。

受話器を手にして「3きょくのゼロゼロ〇〇お願いします」と交換手に口で伝えて交換手が相手の番号回線に手動でヘッドフォンジャックに似たケーブルを交換機に挿して呼び出しをする、ということをやっていたわけだ。
NTT東日本の資料を引用

(過去に交換手を経験された方にお会いしていろいろとお話を聞きたいと思う。どこかにいらっしゃるといいな。)

2015年08月16日撮影
 上の写真は旧電信電話公社だった建物で、今は周知のとおりシルバー人材センターとして再利用されている。


昭和41年の広報で面白い記事を見つけたのでここに貼っておく。

昭和41年の三隅町の世帯数は1744戸で電話機の普及は3.8世帯に1台と資料には書かれている。つまり三隅の中で約460軒に電話機があったわけだ。(数字に公共施設が入っているかどうかは不明)
1966年06月10日発行「広報みすみ」より


読みづらいがとっても内容がおもしろいので下に全文を記すことにした。(原文のとおりに書き込んだつもりです。)



「自動電話 二十六日 零時」

自動式電話えられます。替え前後電話使用はなるべくご遠慮ください。又切は、しい電話器使用電話器絶対にさわらないでください。えと同時新設加入者使用できます。

電話のかけ
交換手してつないでいたものが、これからはあなたご自身がダイヤルをまわすことによって、直接相手びだすことになります。まちがい電話は、先方迷惑ますが、あなたご自身料金を損することになります。
町内通話一回かけるごとに七円度数料がかかります。「O 」も番号であることをおれなく……
三隅局電話番号ケタになり、市内局番がつき、又千は「O」となります。たとえば―〇一二三番けてダイヤルしてください。

三隅電報電話局 取扱業務の一部変更
自動式電話えと同時電話交換部門はすべて長門局いとなります。
窓口取扱時間平日午前八時半から午後五時まで、土曜日正午までとなり、日曜祝日取扱いません。ってこの時問以外窓口公衆電話から、おれて通話電報発信などご自由にしてだくになります。又配達する電報模写電信となり長門局より電報そのままを電送写真ように送ったものを配達するなり、時間外配達する電報長門局名日付印してあります。この時間慶弔電報一応普通電報使用しますが、お申出があれば、後日取扱時間内特別送達紙使用して再配達いたします。
施設部門長門局えうつり工事一切長門局線路課施工することになります。
営業部門電話についての申出受付料金払込事務等従来どおりですが、料金支払請求書徴収役名長門電報電話局長変更されます。

三隅局業務関係問合
電話番号一四一いくらおかけになっても度数料はかかりません。ご利用ださい。
警察 四一九
火事 ニニ


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