洞窟絵画のこと

2018年2月24日(土)の毎日新聞に下記のような記事を見つけた。

2018年02月24日の毎日新聞より
この手の記事や教科書等の資料を読んでいつも思うことがある。

その当時の人類(ネアンデルタール人?)がどんな格好で何を手にしてどんな思いでこの壁画を描いていたか?ということを想像してしまう。

例えば現代の人々が集団生活をする中で、今食べているものや暮らしの様子を絵に残そうとする人がいるか、というとほとんどいないのではないか。ましてや6万年前のインスタグラム?とは絶対に言えない。

タイトルに「洞窟絵画」と書いたが、動物の狩猟や植物の採取で暮らしていた時代になぜ洞窟の中の岩に画を描いたのか?という疑問が最初に湧く。絶対に現代で言う芸術行為ではないと思うが、突然変異でアート感覚を持った人物が現れたのだろうか?

フランスのラスコー洞窟、スペインのアルタミラ洞窟、アルジェリアのタッシリ・ナジェール洞窟と旧石器時代の人類が残してきた岩絵は資料を見る限りは明らかに芸術センスを感じられるが、この新聞の記事の壁画は芸術性より説明画、又は挿絵のように感じる。
誰かに説明をするために描かれたような抽象画的なイメージだ。

ラスコーの洞窟壁画(山川世界史より引用)
上のラスコーの壁画を見る限り、芸術性に富んでおり見事なタッチで線が画かれている。いつの時代にも優れた画力を持った人がいるものだと感心する。

当時の人類の気配を想像すると楽しくなってくる。


コメント

このブログの人気の投稿

住友セメントのベルトコンベア

山口ニュージーランド村の記憶

アトラス長門の記憶