三江線の思い出

1983年から1984年(昭和58年~59年)の頃、私は広島県三次市で暮らしていた。

中国山地の盆地状のこの町で釣りの好きな私は当然のことながら江の川(ごうのかわ)に通い詰め、以前も語ったがギギュウ(ギギ)という魚を知った場所だ。
また、焼いたハヤ(寒バヤ・ウグイ)をから揚げにして食べることもここで教わった。
当時の写真が全く残っていないので今回はイメージ図だけで書く。
江の川と三江線のイメージ
式敷の駅近くで倒れた桐の木を削り出して冬場に乾燥させ、玉ウキや棒ウキを作っていた。

その想い出だらけの三江線が2018年4月1日で廃線となる。

三江線はそのほとんどが水量豊かな江の川に並列しているため絶景ばかりで四季折々の風景は今でも思い浮かぶほど鮮明に記憶している。
(私の記憶と今はかなり変わっていることだろう。)

三次から行くと口羽駅の2つ向こうに宇都井(うづい)駅という高い橋脚の途中にある小さな駅があるのだが、最近の鉄道ブームでしきりに「天空の駅」という言い方をされている。廃線が決まってからさらにこの駅が有名になったようだ。(地上高20m?でホームに行くには階段しかない。)
三江線の駅
 私が三次市にいた頃(1983年頃)の三江線は、江津~(口羽)が米子鉄道管理局の管轄で、口羽~三次は広島鉄道管理局の管轄だった。(江津)~(三次)の全区間を江津のCTCセンターで運行を賄っていた。

2012年10月 JR時刻表より

上の2012年10月の時刻表は、三江線活性化のためにJR西日本米子支社が行った3か月間の実験的な運行ダイヤだ。その時の記事を記録しておく。

JR三江線増便社会実験(バス)の実施について


三江線活性化協議会
JR西日本米子支社
 三江線活性化協議会ならびにJR西日本では、平成24年10月から12月の3カ月間、「三江線増便社会実験(バス)」を実施します。
 現行の鉄道ダイヤに加えて、バスにより増便を実施することで利便性を高め、三江線のご利用促進に取り組みます。 


2018年1月 JR時刻表より
時刻表からこのページが消えるのか、バス会社の欄に加わるのかわからないが資料としてここに残しておこう。

過疎化は仕方がないにしてもこの景観だけは何とか残せないものか、と身勝手なことを机上で思うばかりである。


【参考】
江の川: 全長194Kmの一級河川。広島県の中国山地より北流し、島根県の江津市にて日本海へと流れ出る。中国地方では最大の川。


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