「ひなまつり」の唄

あえて「歌」ではなく「唄」としたのは、伝統的な邦楽又は童謡というイメージからだが、ここで私は大きな勘違いをしていたことがある。

まずタイトルが「うれしいひなまつり」だった。歌詞のとおりに「たのしいひなまつり」と勝手に思っていた。

さらに「三人官女」を「三人官者」と思いこみ、「白酒」=「甘酒」と思っていた。

間違いだらけでとってもいい加減な知識だった。
言い訳だが本来男の子はひな祭りに関心が無いのだ。


実は昨日、寒い中を家内がひな壇を飾ってくれて、その晩に日本の風習や民俗を改めて見直ししようと本を読んだりネットで調べたりしたのだ。
きっかけは毎年のことだが飾り方やその順序が間違いだったことに発する。

3年前のひな壇(段飾り)
2015年02月15日撮影-1

2015年02月15日撮影-2

2015年02月15日撮影-3



昨年のひな壇(段飾り)
2017年02月12日撮影-1

2017年02月12日撮影-2

2017年02月12日撮影-3
何も見ないで勝手な思いで飾るから毎年順番が違っていたことに気づいた。

今年の写真はまたいつかここに残しておくことにしよう。

正式には・・・

最上段: お内裏様の男雛と女雛
二段目: 三人官女
三段目: 五人囃子
四段目: 右大臣と左大臣(飾り方は左右が逆のようだ。)
五段目: 仕丁(してい)と衛士(えじ)の計3人
六段目: 食器やたんす、お化粧道具など
七段目: お駕籠(かご)や御所車など

ということらしい。

「常識」や「正式」に倣ったほうが良いのだがこれはこれで面白い。

正解、不正解は別として飾ることが楽しいし家の中の風景や様相がとっても良くなる。我が家風の「俗」なのだ。

【参考-1】
甘酒:ご飯やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物

白酒:みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のこと。昔からひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みがあり、アルコール分は9%前後、糖質が45%程度含まれ、酒税法ではリキュール類に分類されている。
(農林水産省の消費者相談より抜粋)

【参考-2】自分のための資料として残したいため歌詞を掲載

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり

お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔

金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣

着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり

「うれしいひなまつり」の三番の歌詞は「白酒」だったようだ。

以上、早春の一日のこと・・・

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