「八木アンテナ」のこと

テレビが地上波デジタルになる前のこと・・・

三隅町は「有線テレビみすみ」というケーブルテレビ局が在ったのだがそれができる前まではテレビを見るために「アンテナ」が必要だった。

2007年02月21日撮影
上の写真は約11年前に撮影したものだが、この頃は三隅ではほとんど屋根の上にはアンテナが見れなくなっていた。一部地域では共聴アンテナを建設してそこから同軸ケーブルを各家庭に引き込んでテレビにつないでいた。

2018年02月01日撮影
ところが先日歩いてみるとちょくちょくと屋根や外壁に八木アンテナのようなアンテナが発見できるのだ。

FMラジオ放送受信のためか、その他の目的のためかわからないが上部の「VHF帯」と下部の「UHF帯」をそれぞれ付けたものが現在も存在している。この「UHF」と「VHF」という言葉だが、すっかり忘れてしまった過去の言葉のような気がした。変な言い方だが地上波デジタルが出来てから、またはケーブルテレビ局が開局してからこの言葉は一般には使わなくなった。

最初にこの言葉をよく聞きだしたのは以前にも書き込んだが・・・

当初、三隅町で見れるテレビ局は一部地域を除いては

  • NHK総合
  • 教育テレビ
  • KRY山口放送

の3局のみですべてVHF帯域(1Ch~12Ch)のチャンネルだった。
その後「TYSテレビ山口」が出来てすぐに「UHFコンバーター」という言葉が使われ始めて、大人たちは挙って「Vチャン(VHFチャンネルの略語)」や「Uチャン(UHFチャンネルの略語)」という言い方をして意味の分からない者たちを困らせていた。後から出来たTYSテレビ山口はその当時「21チャンネル」でUHF帯域(13Ch~62Ch)を使用して見れていたわけだ。しかしながら既存のテレビではVHF帯域しか見れないのでアンテナを換え、さらにUHF帯域の電波を自宅のテレビで見れるようにするため、コンバーターを購入してテレビの上や下に取付けていた。
屋根の上のアンテナを見て色々なことを思い出した。

よく古い家屋の納屋や倉庫などに昔の錆びたアンテナの残骸を見ることがある。なぜ捨てずにとってあるのかわからないが今取付けてアナログのテレビにつないだら何か見れるのかな、と変なことを考えてしまった。

【後記】
八木アンテナの正式名は「八木・宇田アンテナ」という。
八木さんと宇田さんの開発したものだと聞いている。すばらしーーい!


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