浦の酒店さん

小島や野波瀬のように漁村だった町並みには、「角打ち」(かくうち)ができる酒店(酒屋)さんが在るイメージがあるし、実際に存在する。

2008年04月03日撮影

2017年05月19日撮影
小島



2015年01月05日撮影

2012年08月12日撮影
野波瀬



最近の都会の酒屋さんは「立ち飲み」スタイルが若い世代に好まれているようでけっこうな賑わいを見せているようだ。東京のいたるところで「角打ち」スタイルを採用したモダンな酒屋さんが増えているようだが田舎にはひっそりとした昔ながらの「角打ち酒店」が残っている。

お店の棚に置いてある缶詰(サンマのかば焼き)を開けてコップ酒(ワンカップ大関)を片手に一杯ひっかけて帰る、というイメージ。
漁師さんや職人さんだけの特権のようなお店だが、漁や仕事からの帰りに家路に就く前にお店に入ると、何も言わずともいつもの酒と肴が出されてぐびっと一杯飲んでから淡々とおかみさんと会話が始まる、というドラマのようなストーリーも勝手に想像する。

又は気のいい漁師さんの濁声が外まで響いて、おもてを通る仲間たちが「今日も〇ちゃんが来ちょる」と口がほころび、ちょっと入り口の引き戸を開けてみる、という風景。

その土地の方言が良く似合う風景である。


「角打ち」という言葉もあまり使ったことがないし語源もよく知らない。マス酒の角に口をつけて飲む?からとか、店の一角を貸し切って飲む様子からとか説があるようだが「将棋の角打ち」とも関係があるのかもしれない。

(注)今も角打ちをされているかどうかは未確認です。


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